外見にとらわれ中身を見ようとしない人間は、いつか限界が来る。いくら権威を身につけても、その権威が有効である範囲でしか意味がなさないし、たいていの場合、本質的な能力が身についていないので、権威の適用範囲外で戦う必要が出た時に、ありえないくらいの無能ぶりを晒すはめになる。権威に凝り固まった人々のバカな発言には失笑を禁じえない。これからそういう種類の人間は加速度的に淘汰されていくだろう。いや、すでに淘汰され始めた結果が日本経済の行き詰まりにも密接に関係しているのではないか?日本人一人ひとりがもっている広い意味での権威主義、たとえば、ファッション、音楽、漫画、テレビ番組、など、若者の文化の流行(少し時代と場所がことなれば何の価値も持たない。)
だが、一方で一人の人間が生きるうえでは、ある1つの権威の庇護のもとで一生幸せに生きることも可能かもしれない。その権威の守備範囲が効くなかでひきこもったまま上に登り詰められた人間は、生活には困らないだろうし、一人の人間としては、十分な他者からの承認が得られるだろう。そういう環境で生き延びた年寄りが偉そうにしているのだろう。だが、そういった姿勢で、意味のある仕事がどれくらいできるかと言えば、本来人間の持つポテンシャルから比べるとはるかに少ない付加価値しか生み出せないだろうと思う。それは、本人にとってももったいない話ではあるし、偏った権威を振りかざして、より生産的な事の出来る人間、生産的な事の出来る可能性を持った人間を潰そうとするとしたら、それは極めて遺憾なことであると言わざるを得ない。
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